みなさんこんにちは、プー氏( @kuribloger)です。
車やバイクのスケールモデルを作るなら、ボディの表面を実車のようにツヤっツヤの光沢状態にしたいですよね!
ただこの光沢塗装、缶スプレーでよく使用されるラッカー塗料で再現しようとすると、もの凄く大変なのです。
- (塗装 ⇒ 乾燥)×3回以上 ⇒ ヤスリがけ ⇒ コンパウンドで磨いて艶出し
というように、とてつもなく手間と時間がかかります。
そんな光沢を、もっと手軽に出せちゃう塗料があるんです!
今回このブログでは、ウレタンクリア塗料をエアブラシ無しでお手軽に塗装する方法を紹介します。
ウレタンクリアとは?
ウレタンクリアとは、ウレタン樹脂を使用した柔軟性・耐擦傷性・耐腐食性に優れる塗料です。
ラッカー塗料のように溶剤の揮発で硬化するのではなく、ウレタン主剤と硬化剤の化学反応で内部から硬化します。
この硬化の仕組みより、硬化しても光沢のあるツヤツヤな塗装が可能なのです!
ただ、ラッカー塗料よりも匂いがきついのと、硬化が始まったら保存ができない、というデメリットもあります。
お手軽ウレタンクリア塗装に必要なもの
お手軽ウレタンクリア塗装に必要なものは、次になります。
- ウレタンクリア塗料
- 99工房 エアータッチ専用スペアーキャップ
- ELECOM ダストブロワー
- イージーペインター用スペアボトル
ウレタンクリアは2液混合型のものと1液型のものがあります。
それぞれメリット・デメリットがあるので、自分の好みに合わせて選択してみてくださいね。
2液混合型の特長
メリット
- 1液型よりツヤが凄い!
- 主剤と硬化剤に分かれており、長期保存に向いている
デメリット
- 主剤と硬化剤の量をきちんと測って混ぜる必要があり、面倒くさい。
1液型の特長
メリット
- 混ぜる必要がないので、缶から取り出してすぐ使える!凄く手軽!
デメリット
- 2液混合型よりツヤは劣る
- 開封した瞬間から硬化が始まるので、長期保存に向かない
僕は2液混合型のフィニッシャーズGP1を使っているので、今回はGP1の塗装方法を説明していきます。
あとは、次の3つがあればOK!
使用方法
ウレタンクリアGP1は、次の3種類の液体で構成されています。
- ウレタン主剤
- 硬化剤
- ウレタンシンナー
①と②を分量を守って混ぜることで、きちんと硬化するウレタンクリア塗料となります。
ウレタンシンナーは、薄め液になります。 ウレタンクリア塗料は粘土が高いので、シンナーで少し薄めてやると塗装しやすくなります。
各液体の分量は測りを使って計測します。 測りは安価なものでOK!
ウレタン塗料の生成
GP1ウレタンクリア塗料の混合比は、次の通りです。
- 主剤10 : 硬化剤1 : ウレタンシンナー1 or 2
塗料をしっかりかき混ぜればウレタン塗料の完成!
ちなみに、ウレタンシンナーは1gでもOKです。 僕は1gだと少し塗膜が厚く感じるので、2gを混ぜて使用しています。
2g以上混ぜるとウレタンクリア本来の光沢が薄れ、ユズ肌になってしまうのでご注意を。
ウレタン塗料の吹き付け
先ほど作った塗料をスペアボトルに入れ、エアータッチ専用スペアキャップに取り付けます。
そして、スペアキャップをダストブロワーの缶に取りつければ準備は完了です!
後は、ボタンポチでウレタンクリアを塗装することができます。
ダストブロワーの噴射圧が高いので、粘土の高いウレタンクリアを難なく吹き付けることができちゃいますよ!
こんなツヤツヤボディを、塗装するだけで実現できます。
エアブラシを使ってウレタンクリアを吹こうとすると、出力の高いコンプレッサーが必要になり、コストがかさみます。
が、この方法なら低予算で吹き付け可能!
広範囲を一気に塗装できるので、車やバイクのスケールモデルにもってこいだ!
ウレタンクリアの硬化時間
ウレタンクリアGP1は、硬化までに72時間かかります。
その間は、塗装表面に絶対に触らないようにしましょう。
使用後のお手入れ方法
ウレタンクリアを塗ったは塗装器具がベタベタになります。
手入れを怠ると次回から使用できなくなるので、使用後はしっかり洗浄しましょう。
洗浄に使用するのは、ツールクリーナーでOKです!
ツールクリーナーを使用後のスペアボトルに入れ塗装ブースに吹き付ける。
これを3セットくらい行ってください。
塗料の噴射口を、筆にツールクリーナーをつけて拭いてやるのも効果的です。
お手軽ウレタンクリア塗装方法 まとめ
本記事は、ウレタンクリア塗料をエアブラシを使用せずにお手軽塗装する方法の紹介記事です。
ちょっと敷居の高いウレタン塗料を、驚くほど簡単に塗装することができます。
僕は、この方法を知ってからウレタンクリア塗装に対する苦手意識がなくなりました!
ウレタンクリアを始めて使用する方に、ぜひ試してもらいたい塗装方法です。